夫婦で楽しむ定年後のEVERYDAY
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第一回 工藤宇一さん 八重子さんご夫妻

日本を飛び出し南国で暮らす選択も人生にはある、なぜなら地球は丸く広いのだから! そんな思いの人々が集う南国暮らしの会、通称、南の会。メンバーであり、現在ハワイでロングステイを満喫中の高田勝弘さん・志那子さんご夫妻にお話を聞きました。インタビューはワイキキ現地にご夫妻が所有するコンドミニアムの一室で実現。海外暮らしのビジョンは若い頃からあったというご主人。そのご主人に着いてきた奥様。お二人の絶妙な呼吸に夫婦の絆も学びます。

仕事で長期単身赴任。お陰で海外暮らしには慣れていた。

水産関係の商社に14年間勤める間、海外にはよく出張しました。主にマグロを扱っていたのですが、海外における自社のマグロ基地があちこちにあって。アメリカのボストンや、地中海(地中海には本マグロの産卵地があるんですよ!)、南太平洋のバヌアツ共和国などが行き先です。特にバヌアツ共和国は長かった。4年間バヌアツ、2年間日本、また4年間バヌアツと、14年間のうち8年間も単身赴任でしたから。日本の家と家族は妻が守ってくれていました。

椰子の木、珊瑚礁、真っ青な空と海―。
フランスとイギリスの統治領であった歴史もあることから、バヌアツにはヨーロッパ風の香りもあります。私の仕事は、日本、韓国、台湾など各国のマグロ漁船を相手に、買い付け、燃料や食料の提供、病院の世話などをしていて、カッコよく言えばコーディネーター、つまりはなんでも屋。亡くなった際の荼毘に伏すまでお世話するんです。通訳もしますが、こっちも勉強しての外国語ではなく、生活や仕事の必要に応じた現場のたたき上げ。バヌアツにはネイティブの現地語はもちろん、ドクターやナースたちはフランス語を話すので、もうバラバラで。例えば病院に韓国人を連れて行くと、韓国語→日本語→現地語→フランス語…、と通訳され、風邪が腹痛になってしまうこともしょっちゅうで(笑)。

新卒で最初に入社したのは電気関係の会社です。妻とはそこで知り合いました。2年で退社して学校に行き直し、卒業後この水産関係の商社に入社したんですよ。

(単身赴任の留守宅にいた奥様の志那子さん曰く)8年間もいないのは、そりゃ…、淋しかったわね。でも、家には夫の両親がいたし、子どもも息子と娘の二人いましたし。日本の家族を守っていました。


海外に“移住”する夢は早いうちに。
バヌアツ共和国に単身赴任をしていた頃、保険などの手続きにはオーストラリアやニュージーランドに行く必要があったのですが、オーストラリアに行くたび、このまま住み着いてやろうかと思うほど(笑)。どことは決めていませんでしたが、“海外に移住する”夢は、早いうちから持っていました。オーストラリアは9年間住むと自動的に居住権がもらえるのですが、日本の会社を辞めて現地で仕事を探し直すのも大変だし、しかも一人じゃなくて家族がある。自分の好き勝手ばかりは出来ないですよね。

海外移住の夢はいったん脇において、会社人間で忙しく働きましたね。商社を辞めた後は、商社の仲間2人と私の3人でマグロの会社を立ち上げ、独立。43歳でした。それから67歳で実質的にリタイヤ。もっと早くてもよかったんだけどね(苦笑)。自分たちが作った会社なのでどうしても長くなってしまうんですね。

いよいよ海外移住を実現する段階になりました。ただ、“移住”にこだわらず、“ロングステイ”もいいなと思いまして。ロングステイという言葉は1990年頃、リタイヤ層の選択肢の一つとして出てきましたよね。そこから10年。2000年代に入るとテレビなどにも取り上げられるようになり、ロングステイの可能性が一気に広がりました。

30年前のハワイが気に入ってロングステイ地に決めた。
今、私たち夫婦はハワイのワイキキにコンドミニアムを購入し、ビザなしの3カ月最大でロングステイをしています。実は、バヌアツ時代、仕事上のクレーム処理などの用事でハワイにはときどき来ていたんです。当時から、「ここに住んでもいいなぁ」と思っていました。バヌアツも自然が豊かでいいけれど、仕事がなかったら退屈で仕方がない場所です(苦笑)。私は町もあって欲しいタイプだし、ハワイくらいの賑やかさがちょうどよかったんですね。
…30年前と今のハワイですか? そうですね、今とあまり変わりませんよ、当時からこのくらいは拓けていたと思います。30年前からすでに気に入っているんです。

ハワイは、観光で訪れる機会もあるだろうから慣れているし、言葉は英語、しかもあまりしゃべれなくても問題なし。リタイヤ層の条件としては、治安の良さと医療が整っていることも加わります。ゴルフでも海でも自分の趣味に合うものもいくらかあるし…。ロングステイ地としてハワイはちょういい場所なんですね。
苦言するとすれば、コンドミニアムのレンタル賃料が高いこと。金銭的に年金ではまかなえない厳しさがあります。私たちも1〜2カ月のロングステイを2、3回は事前に経験しつつ、その辺りの必要経費を調べていきました。そのとき思ったのが、「レンタル賃料は高いけど、これが購入するとなったらどうだろう?」ということだったんです。

(奥様の志那子さん曰く)「バニヤン」にしたのは偶然なんですよ。何度か目に来たとき帰国間際に、たまたま部屋が売りに出されたから見ていけ、と勧められて。ノリで決めました(笑)。コンドミニアムはペナン島もよかったけれど、車がないと不便でしたし。そういった生活全般を考えるとハワイは本当に便利なんですね。

地元の情報を集め、工夫すれば、もっと住みやすくなる。
ビザがないので滞在は毎回最大3カ月。4、5、6月と、9月中旬〜11月の年に2回が平均です。時期的な料金も考慮して、7、8、9月の観光シーズンは、コンドミニアムを貸しに出して賃料を稼ぐんです。その間私たちは日本にいたり、1〜3月の寒い時期には東南アジアのペナン島など暖かな地域に行きます。

南の会には3年前、前々理事と知り合って入りました。ハワイ支部は、1年半ほど前に私たちが作りました。食事会と情報交換のミニサロン会は、月に一回程度行っています。現在はバニヤンの管理人さんを含むと5家族が参加。もうね、地元の安いレストランに行くんですよ、それこそ一人20ドルくらいで済むような。

(一日のスケジュールを勝弘さんに伺うと…)私たちの一日は簡単よ! 朝は散歩からスタート。6時半頃から一時間、カピオラニパークに行きます。その前に朝食は済ませています。何もない日はコンドミニアムのプールで泳いだり、週に3回は二人でゴルフに。

このゴルフも最初は予約の仕方から分からなくてね。少しずつ地元の情報を集めて慣れてきましたね。今行っているコースは、運転免許を取ってシニアなら18ホール7ドル。地元の人と必ず4人一組で回るので、そこでも地元の情報収集です(笑)。情報収集や交換といえば、以前はバニヤンの管理人さんがやっていたラジオ体操に参加して、集まる日本人同士でよく話していました(管理人さんは日系人です)。ここで出会って誘って南の会に入った人もいますよ。「ホットラップ」と言って、一人一品ずつ持ち寄るパーティも開いていましたね。

(奥様の志那子さんから見たハワイらしさを教えてもらうと…)買い物はドンキホーテやコストコの安いお店に行って、野菜や果物は朝市で。ダイヤモンドヘッドの朝市は散歩がてら35分くらい歩くと気持ちいいですよ。帰りは荷物が重いからバス。どこに行くにも、ハワイにはバスがあるから便利ですよね。しかもシニアはバスの定期代が1ケ月5ドル。お土産のおススメはチャイナタウンのサングラス(老眼鏡もありますよ・笑)。結構可愛くて安いんですよ。夜のお楽しみは金曜日の無料ホテルショーです。ときどき観に行きます。
こうやって工夫すれば、お金をかけなくてもいろいろ楽しめるハワイです。ここは本当に親切な土地ですよ。みんな優しくて面倒見がいい。車椅子になったらハワイに住みたいわね、なんて思うほどなんです。

夫婦で海外ロングステイを成功させる秘訣

  1. 夫婦で同じ趣味を、二つ以上、なるべくたくさん持つ。
  2. 自己主張をちゃんとして、意見を尊重し合う。
  3. 干渉し過ぎない。
  4. 日本にいる時より男性は親切に。レディファーストの国であることをお忘れなく。
  5. 知らない土地でも楽しもうとする冒険心がお互いにあること。
  6. 遠慮せず、物怖じせず、どんどん現地に馴染む好奇心。
  7. この土地の“生活者”として地元情報を活用する。
今回取材させていただいた高田様ご夫妻は、ロングステイと旅を楽しむ会「NPO法人南国暮らしの会」の設立間もない時期からのメンバー。自分の憧れの地(それが自分も南国)をみつけ、ロングステイや旅を楽しむことを目的に全国に約1200名もの会員数を誇ります。年4回の会報や定期的に行われる講演会・懇親会に参加することで、海外ロングステイにまつわる旬な情報を得ることができるのが魅力。会のなかにはゴルフ、テニス、蕎麦打ち、パソコン、クルージング……趣味のサークルがたくさん存在し、楽しい活動が繰り広げられています。ご興味のある方はぜひ、下記サイトを訪問してみてください。
「NPO法人南国暮らしの会」ホームページ

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毎日、朝食の後はふたりで1時間かけてカピオラニパークまで散歩するのが日課
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金曜日はホテルが無料でショーを開催するから、時々ふたりで訪れるそう
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野菜や果物を調達するために散歩がてらダイヤモンドヘッドの朝市へ。安さも新鮮さも抜群
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週に3回はふたりでゴルフ。地元の情報収集場所でもあります
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月に1回は行われる南の会ハワイ支部のミニサロン会。現在は5家族が参加!
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仲間たちと自然の中を散策するとっておきの時間
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ハワイならではのフラにも挑戦。もちろんハワイの正装ムームーで
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ウクレレ片手に、仲間たちと楽しく弾き語り
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観光地としても人気のドールプランテーション農場に、ふたりでお出かけ!
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毎年恒例のホノルルマラソンに、仲間たちと参加!
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